医学部という道の厳しさと、やりがい
「医学部は大変」とはよく言いますが、本当にその通りでした。
勉強量、試験の頻度、覚えるべきことの膨大さ。
1年生の頃は、基礎医学や座学中心だったものが、2年生になってからは実習も本格化し、「人の体と命」に向き合う時間がぐっと増えてきたようです。
「今日は解剖実習だったんだけど、◯◯を見てね…」なんて話も普通にしてきます。
(解剖実習が一番大丈夫かなと思っていたので聞いててヒヤッとする内容もあるけど、親としては平静を装います…においが一番きつかったそうです。)
それに、試験の多さは相変わらずすごい。
「また試験?」「今週何個目?」って聞きたくなるくらい。
本人も「もう覚えることが多すぎて脳の容量オーバー」とか言ってます(笑)
自分の言葉で話すようになった
最近では、医療ニュースに対して自分の意見を持って話すことが増えてきました。
大変そうだけど、それでも最近はちょっと顔つきが変わってきた気がします。
1年生の頃は、「医者になるってこういうことなんだ~」ってまだふわっとした感じだったのが、最近は
「将来、こういう診療科もいいかも」
「患者さんと接するって、想像以上に責任感じる」なんて言葉が出てくるように。
うん、ちゃんと“未来の医師”に向かって進んでるんだな、と感じます。
それでも、まだ“子ども”であることも感じる
一方で、勉強や実習のプレッシャーで落ち込む日もあり、試験前には「もう無理かも」と弱音を吐くことも。
そんなときは、どんなに医学生らしい話をしていても、やっぱり“子ども”なんだなと思わされます。
でも、悩みながらでも一歩ずつ進んでいるその姿が、本当に頼もしいです。
親にできることは、変わらず“見守る”こと
医学の話にはついていけないし、勉強を教えるなんてとんでもない。
でも、疲れて帰ってきたときにごはんを出すとか、たまに「すごいね、えらいね」って褒めるとか、そのくらいはできる。
本人は「そんなことで?」って思ってるかもしれないけど、案外それが一番大事だったりしますよね。
節目の時にそっと背中を押すことや、「今日も頑張ってるね」と声をかけること、それだけはこれからも変わらずやっていこうと思います。
最後に
「医学生になりました」と書いたあの日から、子どもは確実に“医師への道”を歩んでいます。
その道は、決して平坦ではありません。
でも、迷いながらでも自分の足で前に進む姿を見て、あの日抱いた感動は、今も静かに、でも確かに、私の中に息づいています。医学部に入ったときは、ただただ「すごいね!」って嬉しかったけど、今はそれよりも「続けてるだけで偉いなぁ」と思います。
この先、まだまだ長いし、もっと大変なことも出てくるはずだけど、それでも今のペースで少しずつ進んでくれたら十分。
“うちの子が医学生です”と言いながら、こっそり陰で支え続けようと思っています。
ご覧いただき、ありがとうございました。


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